近代の名曲

絶大なスケール感のある楽曲

ホルスト

  • 初演:1920年(バーミンガム)

木星のメロディは誰もが一度は聞いたことがある名旋律です。

火星も木星も、どちらも映画やゲームの戦闘シーンにそのまま使えそうなほどに壮大で現代風のつくりになっています。

映画音楽を志す人にとってはバイブル的な楽曲と言えます。

組曲『惑星』より 第1曲:火星

組曲『惑星』より 第4曲:木星

ショスタコーヴィチ

交響曲第5番 ニ短調 作品47

  • 初演:1937年(レニングラード[現サンクトペテルブルク]にて)

ショスタコーヴィチの中でも特に著名なこの楽曲です。

4楽章からなる交響曲で、無類の完成度を誇っています。

天才と言わしめたショスタコーヴィチも、政治的な政略に巻き込まれ、どうしても名誉挽回が必要であった危機感の中で生まれた名曲だと言われています。

焦燥感、危機感、緊張感、脅威感、威圧感とこの楽曲を構成する要素は、当時のソ連の社会状況だったからこそ生まれたといっても過言ではありません。

当時の凍りついた社会が思い浮かぶ楽曲でもあります。

歴史的背景を調べれば調べるほど、楽曲に対する奥行きが出てきます。