【楽典】音程(インターバル)を覚えよう!

音程(インターバル)を勉強するとこんなメリットが!

ほぼ、どの音楽理論書やネットで見かける音楽理論のサイトでは、音程(インターバル)とは、2つの音同士の距離と書かれている場合がほとんどです。

つまり、2音がどれだけ離れているか?ということですね。

まぁ、それも間違ってはいません。でも、距離がどれだけ離れているかを勉強することも大事なことですが、もっと重要なことがあります。

音程(インターバル)の勉強で、最も重要なのは、2つ音がどれだけ離れているかによって、どのような響きが生まれるのか?ということです。

これを意識すると、音程(インターバル)を勉強する意味がわかってくると思います。

このことが、「コード」や「コード進行」を理解するためには必須の知識になります。

コードを熟知しなければ、作曲家や音楽家には絶対になれません!

覚えてしまえばあカンタンです。音楽をしていく以上一生必要になる知識なのでがんばりましょう!

音程(インターバル)一覧

それでは、インターバルの基本を覚えましょう!

楽譜上で、2つの音がどのくらい離れてるかを「~度」と表現します。

同じ音程のことを「1度」として、そこから五線譜上でどれだけ離れているかによって数字が増えていきます。

実際の呼び方を楽譜で書いたのでそのまま覚えてくださいね。

五線譜上での距離

インターバルの種類

完全音程 1度、4度、5度、8度 完全音程から、半音上に上がれば「増」がつき、半音下に下がれば「減」が付きます。
長・短音程 2度、3度、6度、7度 「長3度」「短3度」等、同じ度数でも、インターバルによって2種類存在します。

インターバルまとめ

日本語表記 英語表記 距離
(半音の数)
楽譜での距離 基音との協和 音チェック
完全1度 P1(パーフェクト1st) 0
短2度 m2(マイナー2nd) 1 ×
長2度 M2(メジャー2nd) 2 ×
短3度 m3(マイナー3rd) 3
長3度 M3(メジャー3rd) 4
完全4度 P4(パーフェクト4th) 5
増4度/減5度 dim4th / aug5th 6 ×
完全5度 P5(パーフェクト5th) 7
短6度 m6(マイナー6th) 8
長6度 M6(メジャー6th) 9
短7度 m7(マイナー7th) 10 ×
長7度 M7(メジャー7th) 11 ×
完全8度 P8(パーフェクト8th) 12

インターバルは、一目で理解できる方法がある

インターバルをまとめましたが、種類がたくさんあるのでなかなか覚えられないと思うかもしれません。

でも、インターバルは五線譜上での法則であるため、その特性を活かした簡単にわかる方法があります。

インターバルが苦手だと言う人はこちらも見てみてくださいね。

  • 音程(インターバル)を一目で理解する方法

各インターバルで、独特の響を知ろう!

完全協和音程と、不完全協和音程、不協和音

上記のまとめのところに、インターバルの響きを音でチェックできるようにしました。

音がどれだけ離れているかと言うだけでなく、この離れている音程を同時に鳴らしたら、どんな響きがするのかを知ることができます。

その音の響きは、各インターバルで独特の響きがあったと思います。あたたかい響き、悲しい響き、濁った響き、様々です。

この響きがたくさん組み合わさって、「コード」としての響きが成り立つのです。

それでは、響きの種類を見ていきましょう!

完全協和音程

完全4度と完全5度がこれにあたります。

周波数的に完全に混ざり合う音程です。完全音程が混ざり合うことにより、音楽をしっかりと支えてくれることができます。

ギターのパワーコードはまさにこの音程の利用ですね。

不完全協和音程

3度、6度の響きです。長3度や短3度など、長・短の2種類があります。

周波数的には完全に混ざり合うことはありませんが、それぞれ長・短によって暖かな響きがうまれたり、少ししんみりとした響きが生まれたりして、音楽にさまざまな表情を与えてくれる音程です。

不協和音

2度、7度の響きです。

「2度」や「7度」は混ざり合わない「不協和音」ですというと、「2度」や「7度」は「使えない音」というイメージがあるかも知れません。

ですが、コードにおいて、この不協和音がものすごくカッコよく響くのです!

2音だけで鳴らすと完全な不協和音でさえ、コードトーンになるとカッコよすぎる響きとなることも多々あります。

長2度なんて、ドとレの音だけで聞くとただの不協和音ですが、コードトーンとなるとナインス(9)の響きとなりおしゃれでキレイな響きとなります。初めて聴く人は、感動すら覚えると思います(それは「セブンス」や「テンション」という形で現れます。)。

なのでインターバルは、軽視できない音楽理論の基礎中の基礎となるのですね!

ここは、次のコードを彩る多彩な音の説明のところで見ていきましょう!

  • テンションノートをもつコード

その他、インターバルで覚えておかなければならない事

増音程・減音程、そして重増音程・重減音程

完全5度から半音下がれば「減5度」、完全4度から半音上がれば「増4度」と呼びます。

さらに、減5度からさらに半音下がれば「重減5度」、増4度からさらに半音上がれば「重増4度」となります。

また、もう1つ覚えておかなければならないことがあります。

「長~度」から半音上がれば「増」音程、「短~度」から半音下がれば「減」音程になります。

例えば、長3度から半音上がれば、「増3度」と呼ばれるようになります。

異名同音って、同じ意味なの?

同名異音

増4度 減5度 ※重増3度

減5度と増4度って、同じ半音6個のインターバルの音です。
(めったに見ることはありませんが、ダブルシャープがついた重増3度も同じですね!)

これは「異名同音」と言って、違う呼び方であるものの、音そのものは全く同じ音を指します。

では、同じインターバルなら、音楽的な意味も同じになるのでしょうか?

実は、全く違う意味なのです。

「減5度」は「5度」音程からの変化形で、「増4度」は「4度」音程からの変化形です。

つまり、結果同じ音ですが、元になる音が違うので音の持つ意味は別物です。

まったく同じ顔で見分けがつかないくらい似た人がいても、親が違うからDNAは全く別物である、、、という説明が的確かと思います。

瓜二つでも、根本になっているものは絶対的に別物なのですね。

なので、「何度」離れているかをしっかりと理解しましょう!

練習問題

問題

次の小節内の2音について、どのくらいインターバルがあるか答えてください。

初級編

 

中~上級編

答え

初級編

①完全5度

②長2度

③短3度

④長6度

⑤長3度

⑥完全5度

⑦短7度

⑧増4度

⑨減5度

⑩長7度

中~上級編

①長3度

②完全5度

③短6度

④長7度

⑤増3度

⑥長3度

⑦短3度

⑧完全5度

⑨増8度

⑩長2度

コメント

  1. あれっこ より:

    これをよんでも、やはり。
    音程を詳しく理解しても
    何に役立つのか、わからん、、、、

  2. […] 【楽典】音程(インターバル)を覚えよう!音程(インターバル)を勉強するとこんなメリットが!ほぼ、どの音楽理論書やネットで見かける音楽理論のサイトでは、音程(インターバル)とは […]