譜面を見たら、まずキーを確認しますよね。
でも、シャープやフラットが2~3つくらいまでならキーは割とすぐに記憶できますが、5つくらいになってくるとワケがわからなくなっくることも多いです。
たまに2つや3つの時でもド忘れしたりしますよね笑
もし、ここで紹介する方法を知っておけば、どんな調号でも、たったの3秒で楽譜からキーを判別することができます。
プロを目指している学生や、実際のプロの人でも知らない人が多い盲点的な方法なので、かなり便利ですよ。
キーを判別するために見るところ
まず見るところは調号です。調号とは、図の赤丸にあるの記号のことですね。
ここに調号として記載された「シャープ」と「フラット」の、それぞれの記号の一番右側の位置を確認するだけで、実はカンタンにキーがわかります。
シャープとフラットでやり方が違うので、それぞれのやり方を説明していきましょう。
シャープ系調号の判別方法
シャープ系の調号だった場合、
調号の一番右の♯の位置を、「シ」と仮定します
一番右の♯を、「シ」と仮定する
例えば、楽譜に図のような調号が書かれていたとします。シャープが3つで、一番右のシャープの位置が「ソ」の位置にありますね。
もちろん本来この位置は「ソ」ですが、これを一旦「シ」と仮定してみてください。
仮定「ド」の位置を探す
そして、仮定「シ」から見た、仮定「ド」の位置を探します。
そうすると、図の赤矢印のように、本来の「ラ」の位置が割り出されますね。
とすると、「ラ」は英語で言うと「A」なので、Aメジャー(イ長調)と簡単に見つけることができます。
マイナーだったらF#マイナー(嬰ヘ短調)ですね。
フラット系調号の判別方法
フラット系の調号だった場合、
調号の一番右の♭の位置を、「ファ」と仮定します
一番右の♭を、「ファ」と仮定する
例えば、図のような調号だった場合、フラットが2つで、一番右のフラットは「ミ」の位置にありますね。
この「ミ」を、今回は「ファ」と仮定してみましょう!
仮定「ド」の位置を探す
そして、その仮定「ファ」から数えて、「ド」の位置を探します。
図のようにファ、ミ、レ、ドと下がっていくとすぐわかりますね。
では次に、この「ド」の位置は何の位置か調べます。
「シ」の位置ですね。英語表記で言うと「B」となります。
最後に忘れてはいけないこと!
なので、この楽曲のキーはBメジャーだ!!と決めてしまってはまだいけません。
調号を見ると、図のように「シ」の位置は、1番目のフラットがしっかりと重なっています。
なので、この音はフラットさせなければなりません。
(※シャープ系の時も同じなので、シャープの時もちゃんと確認してくださいね)
なのでフラット2つの時は「B♭メジャー」になります。もしくは「変ロ長調」が正解となります。
マイナーだったら、Gマイナーか、ト短調ですね。
練習問題
問題
それでは、このことを踏まえて練習問題をしてきましょう!
これらの調号を、上記の方法でキーを判別してみてくださいね。
① | |
② | |
③ | |
④ | |
⑤ | |
⑥ |
答え
①Fメジャー(Dマイナー)
②Dメジャー(Bマイナー)
③Abメジャー(Fマイナー)
④Eメジャー(C#マイナー)
⑤Gbメジャー(Ebマイナー)
⑥C#メジャー(A#マイナー)