【楽典】音部記号の種類を覚えよう!

音部記号とは、楽譜の一番左端に書かれている記号のことですね!

「ト音記号」とか「ヘ音記号」のことです。

実はこの音部記号、細かく分けると10以上にもなります。

その10種類もある音部記号も、法則がわかれば5分ですべて覚えることができます。

今日で音部記号をマスターしましょう!

音部記号の種類

音部記号の形は、基本は3つです。

まずはこの3つをしっかり覚えることができると、あとはどんな音部記号がきてもすぐに理解できるようになります。

楽譜がまだ苦手な人は、「ト音記号」と「ヘ音記号」の2つだけ覚えておけば当面は全く心配要りません。

次のステップへ行きたい人は、「ハ音記号」もここで覚えてみてくださいね。

また、下記画像に出てくる、音部記号の横に書かれている音譜は、全て同じ音を表しています。中央のドの位置です。

比較するととてもわかりやすいですね!

名称 楽譜での記号 よく使われるところ
ト音記号
(Gクレフ)
主に高音部のパートに使われます。
大多数の楽器はこれで記載されるので、ほとんどの人が見たことがありますね。
ピアノやギター、ヴァイオリンもこの記号です。
ハ音記号
(Cクレフ)
主に中音部のパートに使われます。
あまり馴染みはありませんが、オーケストラでは良く使われます。
ヴィオラなどはこの記号が使われます。
ヘ音記号
(Fクレフ)
主に低音部のパートに使われます。
これも良く使われます。
ベースなど、音を下から支えるパートで使われます。

各音部記号で、「ド」の位置のカンタンな覚え方

上で紹介した音部記号は、それぞれ「ド」の位置が違いましたね。

音部記号にはそれぞれ意味があるので、その意味を覚えたらカンタンに「ド」の位置が見分けられます。

なぜ「ド」の位置がその場所になるのか、すぐにわかりますよ。

名称 楽譜での記号 意味
ト音記号
(Gクレフ)
ト音記号は「」の位置、つまり「G(ソ)」の位置を表します。
左の図で、ト音記号の書き始めの位置が「G」ですよ~と教えてくれています。
ハ音記号
(Cクレフ)
ハ音記号は「」の位置、つまり「C(ド)」の位置を表します。
左の図で、真ん中のくぼんでいるところが「C」の音ですよ~と教えてくれています。
Cの位置なのでわかりやすいですね。
ヘ音記号
(Fクレフ)
ヘ音記号は「」の位置、つまり「F(ファ)」の位置を表します。
左の図で、書き始めの位置、また点が2つある真ん中の線が「F」ですよ~と教えてくれています。

ヘ音記号の場合の、「ド」の探し方

シヘ音記号が、「F(ファ)」音を教えてくれているとなると、カンタンに「C(ド)」が見つけられますね。

Gから順々に下がっていくと、、、もしくは、上がっていくと、、、「C(ド)」は下記の位置になりますね。

たくさんある、音部記号

各音部記号での、中央の「ド」はどこになるの?

音部記号を3つ紹介しましたが、この3つの記号の位置が微妙にずれることによって、なんと10種類以上もの音部記号が存在しています。

その10種類もある音部記号は、もちろんすべて中央の「ド)」の位置が違います。

違いを比較するために、それぞれの音部記号での「ド」の位置を一覧にしました。

その前に、中央の「ド」はどこか楽譜と鍵盤で確かめておきましょう!
(中央の「ド」は、打ち込みでよく聞かれる表記で言えば、「C3」や「鍵盤番号60」です)

音部記号の横に書かれている音譜(♪)は、全て同じ音(中央の「ド」)を表しています。
 名称  音譜での記号と、「C3」の位置  よく使われるところ
小バイオリン記号
(トレブル記号)
最も高い音を記載できる音部記号です。
通常のト音記号より「ド」の位置がさらに下がっています。ですが現代ではほとんど使われていません。
バイオリン記号 「ト音記号」といえば、通常はコレを指します。
最もよく見かける音部記号なので、もう説明は要りませんね。
 トレブル記号
(低音部)
 ト音記号の下に「8」という数字が書かれていれば、通常のト音記号より1オクターブ下に下がります。
大譜表の下で書かれることもあります。
ソプラノ記号 ソプラノパートに使われるハ音記号です。
メゾソプラノ記号 メゾソプラノパートに使われるハ音記号です。
アルト記号 「ハ音記号」といえば、通常はコレを指します。
アルトパートの他、ヴィオラやホルンにも使われています。
 テノール記号 テノールパートに使われるハ音記号です。
バリトン記号 バリトンパートに使われるヘ音記号です。
 バス記号 「ヘ音記号」といえば、通常はコレを指します。
バスパートに使われるヘ音記号です。
 低バス記号  低バスパートに使われるヘ音記号です。

まとめ

これで、音部記号はどれがきても大丈夫だと思います。オーケストラの譜面でも、全然怖くありませんね!!

最後に、ト音記号とヘ音記号のまとめ大譜表を掲載しておきます。

練習問題

問題

音部記号が書かれていたとき、C3(中央ド、中央ハ)の位置はどこになるでしょうか?

答え