『実るほど 頭(こうべ)を下げる 稲穂かな』
数ある好きな言葉のひとつなんですが、、、
意味合い的には、「稲穂はいっぱい実をつければつけるほど、重みでだんだんと稲穂が地面に向かって下がってくる」という光景を人の人生に照らし合わせて、人は実績をとったり高い地位に上ったとしても、いや上ったからこそ頭を下げ、偉ぶることなく生きていきましょう!
というすばらしい格言(?)です。
課長とか部長で偉そうにしている人とはまったく逆の考えですね!
音楽の世界でもしかり。
40歳を超えてこの世界に生き残っている人は、まさにこの格言がそのまま活かされているといっても過言ではないです。
「なんでそんな有名なのにそんなに腰が低いのですか??」
と聞きたくなる点は本当に共通しています。
っていうか本当にいい人だなと思える -オジ様- ばかりです。
逆に若手作曲家やエンジニアのちょっとした実績のある人は怖い人が多かった。
そろってサングラスを掛け知り合いのアーティストを批判する。
正確に言えば批判を口実に知り合いということをアピールしたがる。
(そんな話を聞くと自分は死ぬほどうらやましくなるけどそれは向こうの思うツボ)
でもオジ様方は「そんな人はすぐにこの世界からいなくなるから気にするな」と再三言ってくれます。
時には名指しで。
でもなんでまたその素敵なオジ様方は実績があっても全然偉ぶらないのでしょう??
考えられるひとつの理由にそろって考えが若いってことがあるかと思います。
はっきりいいて「子供」っぽいです、いや子供そのものですね。
そんな偉人たちの若く柔軟な(子供っぽい)発想で人生を本当に楽しもうとしているから実績をアピールする必要がないのでしょう(多分)。
とにかく40歳や50歳になってもいろんな事に挑戦し研究し、本当にいつも楽しそうに生きている姿には本当にあこがれます。
「人生が楽しい」
なんて素敵な言葉でしょう(←すでにオヤジくさい)。
(いまは私自身は登竜門の真っ最中なので楽しいことは楽しいのですがまだまだ辛い事の方が山ほど多いです)
とにかく自分の目標は「音楽で仕事をする」という事ではなく、
「最高に大好きな音楽を人生を通して楽しみたい」
という考えなので、原点を再確認させられる思いです。
大きな子供のオジ様、あなた方に一歩でも追いつくようにがんばるので温かい目で見守ってやってくださいね。
あ、でも時には厳しくしてやってください。
頭(こうべ)が上がってきた時は。
コメント
プロの世界は、特に芸術系は、
生き残るのが大変で厳しそうだな、と音楽への厳格な態度を、垣間見るたびに思います。
その中で、バランスを保つための「子どもらしさ」なのかな~、と読んでいて思いました。
あと、「実るほど頭を下げる稲穂かな」は、うちの母親が大好きな言葉なのですが、
「けど、そもそも最終形態まで成長しないと、実らないよね。(つまり、青二才な成長過程では背伸び中)」と反論してます(笑)。