【楽典】速度記号を覚えよう!

速度記号とはとても大事な記号です。

テンポって、BPMがほんの5変わるだけで表情が変わります。

さらに、数字だけで表すことができない「重々しく」「活発に」といった曲の表情も説明することができます。

まさに、楽曲全体をコントロールするのがこの「速度記号」です。

本日は、この記号を一覧にまとめてみました。

速度記号一覧

全体の速度を決める記号

速度記号
記号 意味 実際の目安
Grave
グラーベ
重々しく。ゆるやかに。 ♩=42~48
Largo
ラルゴ
幅広く、とてもゆるやかに。 ♩=46前後
Larghetto
ラルゲット
やや遅く。
Lento
レント
遅く。気楽に。 ♩=52前後
Adagio
アダージョ
ゆるやかに。 ♩=56~72
Adagietto
アダージェット
アダージョよりやや速く。 ♩=66~76
Andante
アンダンテ
歩くような速さで。 ♩=72~90前後
Andantino
アンダンティーノ
ややアンダンテより速く。 ♩=85~95前後
Maestoso
マエストーソ
荘厳に、威風堂々と威厳に満ちて。 ♩=80前後
Moderate
モデラート
中くらいの速さで。 ♩=96前後
Allegro moderato
アレグロモデラート
穏やかに速く。やや速く。
Allegretto
アレグレット
やや速く。 ♩=92~120
Animato
アニマート
活き活きと速く。 ♩=120前後
Allegro
アレグロ
速く。 ♩=120~132前後
Assai
アッサイ
十分に速く。 ♩=144前後
Vivace
ビバーチェ
快速に。 ♩=130~160
Vivo
ヴィーヴォ
活発に。
Presto
プレスト
すごく速く。急いで。 ♩=184前後
Prestissimo
プレスティッシモ
極めて速く。 ♩=208前後

テンポを変更する記号

記号 意味 補足
速度を戻す記号
a tempo
ア・テンポ
変化した速度を、元のテンポに戻す。
tempo primo
テンポ・プリモ
曲の冒頭のテンポに戻す。
速度を変更する記号
ritardando, rit.
リタルダンド
だんだん遅く。
allargando
アッラルガンド
だんだん強く遅く。
rallentando
ラレンタンド
だんだん遅く。だんだんと「Lento」に。
accelerando
アッチェレランド
だんだん速く そして終わると言う意味もある。
stringendo
ストリンジェンド
だんだん速く。音も強くする。
ritenuto
リテヌート
すぐに遅くする。すぐ速度を緩める。
animato
アニマート
元気に、生き生きと速く。
con moto
コン・モート
動きをつけて。
相対的な速度を表す記号
Più mosso
ピウ・モッソ
それまでより速く。
ritenuto
リテヌート
それまでより遅く。

その他の速度記号

速度記号
記号 意味 実際の速度
in tempo
イン・テンポ
”正しい速さで”という意味だが、一定のテンポでという意味でつかわれることが多い。
L’istesso tempo
リステッソ・テンポ
同じ速さで。
Tempo Rubato
テンポ・ルバート
自由な速さで。

練習問題

問題

初級編

下記の記号の示す意味を答えましょう。

ritardando, rit.
リタルダンド
Moderate
モデラート
Allegro
アレグロ
Adagio
アダージョ
Allegretto
アレグレット

中級編

下記のような速度で演奏したい場合、どんな演奏記号をつけるとよいでしょうか。

変化した速度を、元のテンポに戻す。
だんだん速く。
遅く。
すぐ速度を緩める。
荘厳に、威風堂々と。

答え

初級編

だんだん遅く
中くらいの速さで
速く
ゆるやかに
やや速く

中級編

a tempo
ア・テンポ
accelerando
アッチェレランド
Lento
レント
ritenuto
リテヌート
Maestoso
マエストーソ

コメント

  1. 松竹 寛 より:

    楽譜の途中に4分音符=8分音符またはその逆の表示はどう理解すれば良いのでしょうか

    • composer-master より:

      4分音符は8分音符の倍の長さです。

      楽譜中に8分音符があれば、4分音符の半分の長さで演奏すれば大丈夫ですよ。

      応援していますね。