コード進行分析/韃靼人の踊り(ボロディン)

ボロディンの代表曲、「韃靼人の踊り」の最も印象的な部分、「娘達の踊り」のコード進行を解説します。

まずこの曲、キーを探しましょう。

譜面を見るとシャープ3つになっているので、「よし、AメジャーかF#マイナーだな、、、」

と思うと間違いです。

曲を聴くと、普通のスケールではなく、少し暗めでエキゾチックな雰囲気があるので、単純なマイナースケールではない事を感じると思います。

メロディを引いてみると、この曲のルート音は、Bであることがわかります。

以前モードの章で話した時にも解説しましたが、Aの譜面に、Bで始まるスケール!(わかりやすく言うと、Cの譜面にDから始まるスケールです)

Bドリアンの曲なんですね!

ドリアンスケールであることをまずは念頭に置きましょう!

No. 17, だったん人の踊り(合唱付き)/娘達の踊り

Bm7onA/E7 on A  – DonA –  BmonA  –  A6

Im7 onⅦb/Ⅳ7 onⅦb  –  Ⅲb onⅦb  –  Im7 onⅦb  –  Ⅶb6

E7onG  –  F#m  –  G#m7(b5)/G#dim  –   F#m

Ⅳ7 onⅤ  –  Ⅴm  –  Ⅵm7(b5)/Ⅵdim  –  Ⅴm

DmonF  –  A on E  –  Dm nE  –  AonE

Ⅲbm onⅤb  –  Ⅶb onⅣ  –  Ⅲbm onⅣ  –  Ⅶb onⅣ

Bm  –  F#m  –  Bm7onD/Bm7  –  C#7sus7/C#7

Ⅰm  –  Ⅴm  –  Ⅰm7 onⅢb/Ⅰm7  –  Ⅱ7sus7/Ⅱ7

ちなみに、Cドリアンで記載すると下記になります。

韃靼人の踊り(key of Cm)

Cm7 onBb/ F7 onBb Eb onBb Cm onBb Bb6
F7 onAb Gm Am7(b5) / Adim Gm
Ebm onGb Bb onF Ebm onF Bb onF
Cm Gm Cm7 onEb / Cm7 D7sus7 / D7