コード進行分析/愛は勝つ

KANの名曲「愛は勝つ」のコード進行です。

2パターンをひたすら繰り返すだけですが、とても力強いメロディに乗って印象に残る楽曲ですね。

1991年にレコード大賞をとったので知っている人も多いはず。

この曲は、同じパターンを繰り返しながらも気持ちのいい転調が何度も起きています。

この楽曲のコードの特筆すべき点は、Bメロに隠れていますよ。

【前奏】

D – AonC♯ – Am onC – G onB
Gm onBb – D onA- E – Asus4/4

半音下りのベースラインがとても気持ちいいですね!

ピアノの強いアタックが楽曲の力強さをより強調しています。

【Aメロ】

D – AonC♯ – Bm – F♯m
G – DonF♯ – Em7 – Em7onA / A7D – AonC♯ – Bm – F♯m
G – DonF♯ – Em7 – Em7onA / A7

絵に描いたようなカノン進行ですね。

日本人はこのコード進行が大好きです。

【Bメロ】

B – F♯onA♯ – G♯m – B on F♯ / F♯
E△7 – BonD♯ – C♯7 – F♯7sus4/F♯7B – F♯onA♯ – G♯m – B on F♯ / F♯
E△7 – BonD♯ – C♯7 – F♯7sus4/F♯7 – A7sus7/A7

Bメジャーに転調しましたね!

前キーのドミナントのA7から全音上がります。Ⅵmに行くと見せかけてⅥに行っているフェイク的な転調で、自然ながらもふわっと明るいイメージを保つ気持ちの良い転調となっていますね!

特筆は、Bメロの最後の「A7」です。サビのkey of Dに戻っていくドミナント7になるのですが、key of BのⅦ7になっています。

一瞬マイナーからの借用のクールに世界が広げつつ元のキーに戻って行きます。

この曲では、この部分のが一番好きです。

【サビ】

D – AonC♯ – Bm – F♯m
G – DonF♯ – Em7 – Em7onA A7D – AonC♯ – Bm – F♯m
G – DonF♯ – Em7 – Em7onA / A7 – D

key of Dに戻ってきました。

最後繰り返す時に、key of Eに全音上がります。

突然転調ですが、半音転調よりもナチュラルですね!

こういったわかりやすい転調は、メロディがしっくりは待ったとき本当に気持ちいいですね!