コード進行や分析をする音楽の表記方法は、実はたくさんあります。
同じ意味なのに、違う方法で記載されていたらややこしいですよね。
このサイトで分析するコード進行ですが、記載方法を下記の様に一律で決めたいと思います
記載の法則
まずは、下記にめとめた4つについて統一したいと思います。
コードネームの法則
コード名 | 表記 | 実際の表記例(Cメジャーで) |
メジャーセブンス | ■△7 | C△7 |
セブンス | ■7 | C7 |
テンションノート | ■(9)、■(11)、■(b13)等 | C(9)、C(11)、C(b13)等 |
ディミニッシュ | ■dim | Cdim |
ハーフディミニッシュ | ■m7(b5) | Cm7(b5) |
オーグメント | ■aug | Caug |
オンコード | ■ on ■ | C on E |
オミットスリー | ■ omt3 | C omt3 |
ディグリーネームの法則
また、キーは曲によってさまざまなので、キーによらないコードの表記を下記にしています。これはどの音楽理論書でもほぼほぼ共通していますね。
これは、ディグリーネームと呼ばれるものです。
メジャーキーの場合 | |
C | I |
Dm | Ⅱm |
Em | Ⅲm |
F | Ⅳ |
G7 | Ⅴ7 |
Am | Ⅵm |
Bm7(b5) | Ⅶm7(b5) |
マイナーキーの場合 | |
Cm | Im |
Dm7(5) | Ⅱm7(5) |
Eb | Ⅲb |
Fm | Ⅳm |
Gm | Ⅴm |
Ab | Ⅵb |
Bb | Ⅶb |
ドミナントモーションの法則
また、「Ⅱm⇒Ⅴ7⇒I」サブドミナントからドミナント、そしてとニックへ向かう強進行を、ドミナントモーションと言います。
このドミナントモーションを示す記号も統一したいと思います。
ドミナントに向かう「Ⅱm⇒Ⅴ7」の流れは「下矢印」で、トニックに向かう「Ⅴ7⇒I」の動きは、⇒矢印で表示します。
キーが「G」ならこういった表記になります。
コード進行表記の法則
C / Dm – F on A / G7 – F – G/G7
というコード進行があったとします。「-」「/」がポイントですね。
まず「-」ですが、これは1小節ごとの区切りをで表します。なので上記のコード進行は「-」が2つ付いているので3小説であるとわかりますね。
「/」は、一小節内でのコードの切り替わりを示しています。
なので、「-」で囲まれた間の1小節の間に、1回コードが変われば「/」で区切りコードを2つ記載します。
なので、「C / Dm – F on A / G7 – F – G/G7」というコード進行の小節数は、こういう意味になります。
1小節目 | 2小節目 | 3小節目 | 4小節目 |
C / Dm | F on A | F | G/G7 |
こういった形で分析を進めていきます。