Cubase10の値段は? ラインナップの全価格一覧と新機能を解説

ついに、2018年11月14日に、Steinbergから「Cubase10」がリリースされました。

約2年ごとにバージョンが上がるCubaseは、そのペースを乱さずしっかりとリリースしてくれましたね!

今回もラインナップは「Pro」「Artist」「Element」と3つあって、自分のスキルに合わせて選ぶことができます。

気になるそれぞれの値段をまとめてみました。

Cubase 10の値段

Ciubase10の価格

バージョン cubase 10
Pro
cubase 10
Artist
cubase 10
Element
通常版 61,560円 34,560円 12,960円
アカデミック 41,040円 19,440円 7,560円
クロスグレード 41,040円
アップグレード
(9.5⇒10)
10,800円
アップグレード
(9.0⇒10)
17,280円
アップグレード
(7~8.5⇒10)
21,600円
アップグレード
(4~6.5⇒10)
32,400円

※10月15日以降にCubase 9.5を購入または製品登録した人であれば、グレースピリオドと呼ばれる救済法により、無償でCubase 10へバージョンアップが可能です。

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cubase 10
Pro
通常版
cubase 10
Artist
通常版
cubase 10
Element
通常版

cubase 10
Pro
アカデミック版
cubase 10
Artist
アカデミック版
cubase 10
Element
アカデミック版

cubase 10
Pro
クロスグレード版
cubase 10
Artist
クロスグレード版
cubase 10
Element
クロスグレード版

cubase 10ラインナップのスペック比較

「Pro」「Artist」「Element」それぞれの基本スペックを一覧にしてみました。

機能 cubase 10
Pro
cubase 10
Artist
cubase 10
Element
オーディオ
エンジン
64 bit 64 bit 64 bit
最大サンプリング
レート
192 kHz 192 kHz 192 kHz
MIDI
トラック数
無制限 128 64
オーディオ
トラック数
無制限 64 48
VST
インストゥルメント
トラック数
無制限 32 24
VST
インストゥルメント数
8 8 3
インストゥルメント
のサウンド数
3000 以上 2600 以上 1000 以上
VST
オーディオエフェクト
プラグイン数
75 55 43
VST
MIDIエフェクト
プラグイン数
18 18 0
最大入出力数 256 32 24

Cubase 10のアップデート内容をわかりやすく解説

“Cubase9″と”Cubase10″の違い

全体的な印象

今回は、ついにCubaseも10という大台へ突入しました。

なのでさぞ大きなアップデートが、、、と期待した人もいるかもしれませんが、バージョンアップの中では比較的小さなものというイメージです。

大きなアップデートは、VariAudio3ぐらいかなと思います。

midi面での強化を期待した方には、ちょっとガッカリした人もいるのではないでしょうか。

ビジュアル

Cubaseというと、昔から使っている人は薄い青のようなイメージを持っている人が多いと思います。

ですが、バージョンが進むにつれてどんどん黒くなり、今回のCubase10はほぼ黒のイメージとなってしまいました。

素材の強化

Cubaseは、たくさんのオーディオでのループ素材やワンショット素材が同梱されてきたのですが、今回ももちろんたくさんの素材がついてきているだけでなく、さらに多くの素材が同根されています。

毎回アップデートのたびに多くなりますね!今回は、合計で5ギガの素材がついてきますよ。

ジャンルは下記となっています。

Analog Techno by Florian Meindl / Hip Hop Vault by The Beat Butha / Soul Assembly by Soul Surplus / Raw Ambience by Rawtekk / Blackbuster by Allen Morgan / Mystic Spaces by Ferdinand Försch

Cubase10の新機能

それでは、Cubase10から搭載された新機能を紹介していきましょう。

チャンネルストリップのデザインと機能が大幅強化

ミックスに大きな影響を与えるチャンネルストリップですが、今回のアップデートでユーザーインターフェースが大幅に変わり、機能性も強化されています。

上の画像がその画面なのですが、、、ビンテージ風でめちゃくちゃカッコイイですね!僕ら世代にはこの雰囲気がたまりません><

従来のCubaseでもチャンネルストリップはあり、プラグインとは別に「EQ」「コンプレッサー」「ノイズゲート」などの機能が使えたことでとても便利でしたね。

今回は、さらにそのGUIが強化され、より詳細なエディットができるようになっています。

また、チャンネルストリップ内でドラッグ&ドロップすればモジュールのかかる順番を入れ替えたり、インサートエフェクトとの順番も入れ替えることもできるようになりました。

これはかなり便利ですね!!

MixConsoleの「スナップショット機能」が搭載

Cubase10 Pro限定になりますが、新しくスナップショット機能が搭載されました。これは、MixConsoleの設定を保存しておく機能です。

例えば、音量バランスやパンの設定など、ミックスを調整していて、前の方がよかったかな、、、と思ったらすぐに前の保存した状態に戻すことができます。

今までのバージョンでは、ミックス情報はセッションごとに保存するしかなかったので、今回の新機能はミックスを思い切っていじることができますね!

ミックスに自信の無い人にとってはありがたい機能と言えます。

VariAudio3によるボイス編集機能の強化「スマートコントロール

「VariAudio」とは、ボーカルのピッチなどエディットや補正できる機能です。

これまで「ピッチ&ワープ」と「セグメント」に分かれていたボタンが、「VariAudioを編集」に統合され編集機能が圧倒的に強化されました。

統合によって、セグメントの上方の位置にカーソルを持っていくと「ピッチの移動」、下方の中央よりで「分割」、下方の左右端で「隣のセグメントとの結合」が1つの画面でできるようになりました。

また、「マイクロ・ピッチ・レベル」を編集してスムーズな転調に対応したり、「フォルマントシフト」を調整してより自然なトーンとなるようにしたり、ボーカルエディットによるボーカルへの効果が最大限活かされるようになっています。

もちろんこれは、レコーディングしたボーカルだけでなく、生楽器にも使うことができます。また、ボーかロイドなどの合成された歌声にも使うことができます。

さらに新機能として、midiリファレンス機能が追加になっています。これは、VariAudioで表示されたピッチと同時に、リファレンスとなるmidiで正確なメロディのノート情報を同じ画面で表示できるようになります。

音が合っているか鍵盤を弾いて確認する手間が無くなりますね!

プラグインの追加「Distroyer

もちろんエフェクトやインストゥルメントでも、新開発されたものや強化されたものもありますよ!

まずは新搭載となった歪み系のエフェクト「Distroyer」です。たた歪ませるだけでなく、アナログ機器を通したようなニュアンスの温かさを加えることができます。また、ギター以外にも使うことができ、ドラムを激しいサウンドにするなど、通常の歪み系プラグインより守備範囲が広く、多彩な用途に使えるエフェクトです。

プラグインの追加「Steinberg Virtual Reality

また、これはCubase Pro 10のみにはなりますが、VR音源制作用のプラグインがかなり強化されました。

VR音源制制作ツールを集めた『Steinberg Virtual Reality』は、3Dパンナーの『MultiPanner』やAmbisonicsデコーダーの『AmbiDecorder』といったツールで構成されており、CubaseでのVR音源制作をシームレスに実現することができます。

プラグインの強化

さらに、リバーブプラグインでも強化が入っており、クリエーター心をくすぐるアップデートとなっています。

オーディオアライメント機能」の追加

オーディオアライメントという機能があたらしく搭載されました。これはボーカルレコーディング時に強力な力を発揮してくれます。

ボーカルに厚みを持たせたりする特殊効果として、ボーカルを重ねるダブリングという手法がありますよね。

この手法は、複数トラックのタイミングを合わせたりするのが結構大変になるのですが、このタイミング合わせを自動的に行ってくれる機能です。

とても便利ですが、これもCubase Pro 10限定の機能なんです。

サイドチェーン設定がより扱いやすくなる「Side-Chain入力

サイドチェーンの設定を簡単にできる機能が追加されました。

コンプレッサなど、サイドチェーンを入力するパラメータのあるプラグインに「Side-Chain入力」という設定項目が追加されています。

これにより、数回クリックするだけで、目的のルーティングをカンタンに作成できるようになっています。

これは、Cubase Pro 10とCubase Artist 10限定の機能です。

新機能まとめ

このように、Cubaseの器官を揺るがすような大型アップデートというわけではありませんが、使い勝手や利便性がアップする新機能が多数搭載されています。

今回は、「MixConsoleのスナップショット機能」と「VariAudio3によるオーディオ編集の大幅強化」が目玉のアップデートとなっています。

コレだけでも十分にアップデートすることをオススメできますよ。

最新バージョンを使うという安心感は重要ですよね!

動作環境

Cubase Pro / Artist 10 動作環境

Mac

Windows

macOS Sierra (10.12) / High Sierra (10.13) / Mojave (10.14) Windows 7 / 8.1 / 10 (すべて 64ビット版のみ)
64ビット Intel / AMD マルチコアプロセッサー (Intel i5 以上推奨)
推奨 RAM サイズ: 8GB 以上 (最低 4 GB 以上)
ディスク空き容量: 30 GB 以上
推奨ディスプレイ解像度: 1920 x 1080 (最低 1440 x 900 以上)
Direct X 10、WDDM 1.1 に対応したグラフィックボード (Windows のみ)
* オンボードを含む
USB 端子: USB-eLicenser (コピープロテクトキー) 接続用
OS 対応オーディオデバイス (ASIO 対応デバイス推奨)
OS 対応オーディオデバイス (ASIO 対応デバイス推奨)
インターネット環境: インストール、ライセンスアクティベーション、ユーザー登録等
* インストール時にアプリケーションや関連データ等のダウンロードが必要です
* 高速ブロードバンドインターネット環境を推奨いたします
* Cubase 10 シリーズは32ビット環境ではご使用になれません。また 32ビットプラグインにも非対応です。

Cubase Elements / AI / LE 10 動作環境

Mac

Windows

macOS Sierra (10.12) / High Sierra (10.13) / Mojave (10.14) Windows 7 / 8.1 / 10 (すべて 64ビット版のみ)
64ビット Intel / AMD マルチコアプロセッサー (Intel i5 以上推奨)
推奨 RAM サイズ: 8GB 以上 (最低 4 GB 以上)
ディスク空き容量: 20 GB 以上
推奨ディスプレイ解像度: 1920 x 1080 (最低 1440 x 900 以上)
Direct X 10、WDDM 1.1 に対応したグラフィックボード (Windows のみ)
* オンボードを含む
OS 対応オーディオデバイス (ASIO 対応デバイス推奨)
OS 対応オーディオデバイス (ASIO 対応デバイス推奨)
インターネット環境: インストール、ライセンスアクティベーション、ユーザー登録等
* インストール時にアプリケーションや関連データ等のダウンロードが必要です
* 高速ブロードバンドインターネット環境を推奨いたします
* Cubase 10 シリーズは32ビット環境ではご使用になれません。また 32ビットプラグインにも非対応です。