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どんな劇伴奏作家になりたいか、目指すメディアを決めよう
劇伴と言っても、映画、アニメ、ゲーム等たくさんのメディアがありますね。
これから劇伴の作曲家を目指す方は、まず最初にどのメディアを目指すかを決めておかないといけません。
なぜなら、どのメディアの劇伴作家になりたいかで、進路が少し違ってくるからです。
もし、まだ迷ってる人がいたらこのアンケートも参考にしてみてくださいね。
どのメディアのサントラに、一番興味ありますか?
- 37% 映画音楽
- 21% アニメ音楽
- 20% ゲーム音楽
- 14% ドラマ音楽
- 8% 舞台音楽(ミュージカル等)
※10~40代の男女500人にアンケート
大きく2つに区分されるメディアの種類
まず、劇伴の中でで大きく区分されるのが、「ゲーム音楽」と「映画、TVアニメ、ドラマ音楽」の2つです。
なぜ、ここで分かれるかと言うと、目指すには進路が少し違ってくるからです。
「ゲーム音楽」とうのはどんな経路からでもなることはできますが、「映画、TVアニメ、ドラマ音楽」といったところは、ある程度エリートコースの進路が求められます。
なぜなら、「ゲーム音楽」と「映画、TVアニメ、ドラマ音楽」は、世の中に出る作品の数が圧倒的に違うと言うことがあげられます。
ゲームは毎週毎日のように新作がリリースされますが、映画やアニメはそんなに数はありません。
ゲームに比べると何分の一かにすぎません。
なので劇伴作家の数も圧倒的に数が違うので、しっかりと勉強したエリートコースの人の方が圧倒的に有利になります。
ゲーム音楽を目指す人
どんな人が多いの?
劇伴を目指す人の中で、最も多い人がこのゲーム音楽だと思います。
実際、この業種にいる人はさまざまな経歴の人が多く、頑張ればどんな経歴の人でも入ることが可能です。
最も多い経路が、音楽の専門学校出身者です。次いで普通の4年制大学出身者、そして音大や芸大出身者といったところです。
プレステやスイッチ等のコンシューマーゲーム機ではあまり見かけませんが、スマホなどの小さなゲームでは、専門学校や音大に行かず独学で勉強している人もいたりします。
バンドででびゅーをめざしながら、またスタジオミュージシャンを目指しながら、副業でスマホゲームのサウンドを担当している人もいたりします。
ゲーム音楽を目指すには?
この業種を目指すうえで一番重要なのは、ゲームメーカーが求人をだしたりしているので、それをしっかりと見逃さないことです。
大半が新卒や中途採用なので、気になるゲームメーカーがあれば、毎月ホームページをチェックすることをオススメします。
また、ゲーム音楽を目指しているけど、将来的に映画もやりたいと言う人もたくさんいると思います。
もちろん、そういう人もいます!
ゲーム音楽で名を上げれば、映画業界から声がかかることも十分に考えられますし、そういった作家も実際にいらっしゃいます。
映画、TVアニメ、ドラマ音楽を目指す人
どんな人が多いの?
映画音楽で著名な作曲家のほとんどの人が、東京芸大、東京音大といった名門の芸術系大学の出身です。
芸大でなくても、多くの人が超難関大学出身で、早稲田、東大、慶応と言った名門がズラりとならんでいます。
難関大学を、しっかり勉強や研究して突破できるだけの向上心と頭脳が必要と言えるかもしれません。
その人たちが、映画だけでなくアニメやドラマの音楽にも進出しているので、有名な作品は日本の作曲家のオールスターがしていると言っても過言ではないでしょう。
映画、TVアニメ、ドラマ音楽を目指すには?
芸大・音大進学
このジャンルを目指すには、幼少の頃からピアノを勉強して、ヴァイオリンも弾けるようになった人が、いつしか作曲を志すようになり、自然と音大や芸大に進学することになったになった、、、といった経歴があるに越したことはないですが、劇伴作家になりたいと思った人でそんな経歴を持った人なんてほとんどいないと思います。
もし、まだあなたが中学生や高校生でしたら、今から必死に勉強したらこのルートが一番の近道になります。
もし、すでに大学生や卒業してしまっていた人なら、大学はいつでも入学できるので、受験を目指してみるか、そういった人に負けないくらいの独学をするしか道は残されていません。
スタジオミュージシャン
次に多いのが、スタジオミュージシャンや、バンドの編曲担当していた人が、劇伴も担当するようになったパターンです。
高い楽器の演奏能力に加え、編曲能力もあれば劇伴作家には適任ですね。
もし演奏能力に自信があったら、スタジオミュージシャンから目指してみるのもよいかもしれません。
ゲーム音楽からの転身
ここ最近では、このパターンが目立ってきました。
一番有名なところでは、信長の野望を担当していた菅野よう子があげられます。ナムコ出身の神前暁さんも有名ですね。
ゲーム音楽は、映画音楽以上に幅広い音楽ジャンルの知識が必要となるので、ゲーム音楽の第一人者になれれば映画やアニメ音楽の劇伴には適任となります。
これからの業界の展望
ゲーム音楽
2010年ごろまでは、ゲームと言えば日本が世界をリードしてきましたが、2012年頃からは世界でも多くの名作ゲームが登場し、日本の市場は完全にリードされていると言ってもよいでしょう。
コンシューマーゲーム機のサントラの需要もそれに合わせてやや熱が下がってきているように思います。
ですが、スマホ業界は新しいゲームユーザーを開拓しました。普段ゲームをしない人までゲームをするようになってきています。
なので、ゲーム総人口は決して減ってはいないどころか、増えています。
少し下がってきている業界ですが、これから大きくコンシューマーゲーム機も盛り返していくことが期待されます。
映画音楽
元々、実写の日本映画は世界的にリードしているわけではなく、ハリウッドのような資金や規模もとてもかなわないので、今後も世界をリードすることは無いでしょう。
ですが、ジブリをはじめアニメ映画は世界的にもとても評価が高いです。
毎年のようにアニメ映画のヒット作が出ているので、日本映画を牽引するのはアニメ映画です。
この大ヒットアニメ映画を担当することが、日本における劇伴の1つの頂点と言っても過言ではありません。
TVアニメ音楽
日本のアニメ業界は、CDが売れるのはアニソン主題歌くらいしかないとも言われるくらい元気がある業種です。
それに合わせてサントラも人気があり、ゲームのサントラよりTVアニメのサントラの方が人気があるくらいです。
深夜放送も含めたら、期ごとに10本以上新しいアニメが登場しているので、今後ますますの発展が期待できます。